カメレオンをはじめ、多くの爬虫類の餌として最もポピュラーなコオロギの自宅での飼育方法をご紹介します!
特徴
イエコオロギは薄いクリーム色なので見た目がグロくないことと、臭いが少なく丈夫であることが人気の理由です。
フタホシコオロギは餌や水の摂取量が多い為、飼育時の匂いが少しきつめです。
また攻撃性が高く、飼育ケージに充分な広さがないと共食いが多くなります。
栄養価はイエコオロギよりも餌をよく食べるフタホシコオロギの方が高い傾向にあります。
購入場所
入手は比較的容易でほとんどの爬虫類を扱うショップで購入できます。
単価は10~20円/匹
また最近は通販も主流になっています。
餌用コオロギの通販が可能なサイト
・ヤフーオークション
ショップはもちろん個人で繁殖させている方もいるので割安なことが多い
・爬虫類倶楽部 ハチクラ通販部
・月夜野ファーム
上記のサイトはそれぞれ独自の専用ファームにてコオロギ繁殖を行なっており高品質・低価格な生き餌が入手可能なのでおすすめです。
通販は割安な分100g 200匹〜のように最低購入単位が大きいので、少量の場合はお近くの爬虫類ショップで購入するしかありません。
飼育環境
ケージ
100匹程度であれば大きめの虫カゴで飼育可能です。
湿度に弱いので通気性の良い、蓋がメッシュになっている一般的なものを選んでください。
ワンポイント
とにかく湿気に弱いので、梅雨や夏の間はケージの側に除湿剤などを置いておくとコオロギの死滅を防ぐ事ができます。
卵パック
吸湿性がありコオロギの足場やシェルターの役割もします。
適度な容量のシェルターがないと過密状態にってしまい、特に気性の荒いフタホシコオロギは共食いが発生しやすくなります。
紙製の卵パックはメルカリやヤフオク、爬虫類ショップで入手可能です。
糞尿で汚れたり濡れてきたら交換してください。(交換目安は約1週間)
鳴き声(対処法と予防法)
コオロギ飼育において最も悩まされるのが鳴き声です。
コオロギは脱皮を繰り返して成長していき、大人になって羽が生え揃うとリンリンとけたたましく鳴き出します。
私は最近ようやく慣れてきましたが、最初の頃はうるさくて夜寝付けないことがたまにありました。
鳴き声に悩まされている時に私は思い付いて
風呂場に隔離
しました。
お風呂場は水漏れが無いようにある程度密閉されている空間なので、就寝時だけでも虫かごをお風呂場に移動させておくと騒音はかなり軽減されます。
*入浴直後は湿気が高くなっていてコオロギが全滅する恐れがあるので、お風呂場が完全に乾いてから隔離してください。
また鳴き声に悩まされたくない方は予防として
・S〜Mサイズ程度の羽が生えていない小さめを買ってくる
・大量購入して長期飼育せず、少量をこまめに購入して使用する
・鳴き出してしまったら、羽の生えたオスのコオロギから優先的に消費する
(下記写真のようにメスにはお尻に黒くて長い卵管があリます。卵管がないものがオスです)
餌(ガットローディング)
爬虫類飼育では生き餌としてのコオロギ自体の栄養状態を高めておくことがとても大切で、与える餌にもこだわる必要があります。
このことを『ガットローディング』といいます。
要するにコオロギを健康的で栄養価の高い状態にするということです。
「ガットローディングって初めて聞いたけど難しそう」と思ったあなた。心配はいりません!
今はコオロギのガットローディングに適した餌やゼリー等があるのでそれらを日頃から与えておけば大丈夫です。
ちなみにコオロギに必要な栄養素は色々ありますが、その中でも見落としがちなのは動物性タンパク質です。
コオロギはタンパク質が不足すると共食いを始めてしまうので、餌選びの際は動物性タンパク質がしっかり入っている物を選ぶようにしてください。
普段の餌とは別にコオロギを爬虫類に餌として与える前日から、野菜の切れ端や余りを入れておくと効果倍増です。
もちろん常日頃からコオロギに野菜を与えても良いのですが、食べ残した野菜がをこまめに取り除かないと腐敗してコオロギの死滅の原因となってしまうこともあるので注意が必要です。
水分補給
コオロギは水分補給がとても大事です。
特にフタホシコオロギは水分補給ができないと約24時間しか生きられないので、水切れに注意してください。(イエコオロギは36時間ほど)
私はこちらの邑楽(おうら)ファームのインセクトウォータークリスタルという昆虫用給水ゲルを使っています。
※上記の製造元リンクでは一般販売されていないのでご注意ください。私は「かねだい」という熱帯魚爬虫類の大型チェーン店にて購入しました。
コオロギの給水方法は色々とありますが、このジェルならケージ内の湿度が上がることやコオロギが水に溺れて死んだりする心配もないのでとても使いやすいです。
繁殖
コオロギの繁殖は産卵環境を整えたり、生まれたては米粒より小さく管理がとても大変なのでおすすめしません。
実際に爬虫類の繁殖を行なっているブリーダーの方でさえも繁殖させずに、ショップに毎週何百匹とコオロギを買いにきているとのことでした。
それだけ労力に見合わないという事なのでしょう。
まとめ
以上が餌用コオロギの簡単な飼育方法でした。
コオロギの健康が飼育している爬虫類の健康につながるので、コオロギの飼育環境や与える餌は少しこだわったほうが良いと思います。
とはいっても基本的には放置しておいても問題ないので神経質にならずに、慣れてしまえば大丈夫です!
コメント